坂口安吾 『三十歳』 肉体から先のものを与え合い、肉体以後の憎しみや蔑みがすぐ始っていたのだ。 私はすでに「いづこへ」の女を通して、矢田津世子の女体を知りつくし、蔑み、その情慾を卑しんでいた。 矢田津世子も、何らかの通路によって、私の男体を知りつくしていたに相違ない。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア