坂口安吾 『アンゴウ』 そこは焼け残った、さのみ大きからぬ洋館であった。 主人は不在で、本の出所に答えうる人がなかったが、勤め先が矢島の社に近いところだったから、そこを訪ねて、会うことができた。 その人は三十五六の病弱らしい人で、さる学術専門出版店の編輯者であった。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア