その人は三十五六の病弱らしい人で、さる学術専門出版店の編輯者であった。
職業も同じようなものであったが、愛書家同志のことで、矢島の来意をきくと、一冊の書物にからまる心労にきわめて好意ある同感をいだいたようであった。
その人の語るところはこうであった。
その人は三十五六の病弱らしい人で、さる学術専門出版店の編輯者であった。
職業も同じようなものであったが、愛書家同志のことで、矢島の来意をきくと、一冊の書物にからまる心労にきわめて好意ある同感をいだいたようであった。
その人の語るところはこうであった。