「私は臆病だから、恐怖に顛倒して、それからのことはハッキリ覚えがないのよ。
三度ぐらいは、たしか往復したはずよ。
食糧とフトンと、そんなものを運んだと思っているけど、あの時は、まだ、目が見えていたのだけれどね、目に何を見たか、それが分らなくなっているの。
「私は臆病だから、恐怖に顛倒して、それからのことはハッキリ覚えがないのよ。
三度ぐらいは、たしか往復したはずよ。
食糧とフトンと、そんなものを運んだと思っているけど、あの時は、まだ、目が見えていたのだけれどね、目に何を見たか、それが分らなくなっているの。