もしも敬語というものがなく、「汝何を吾に欲するや」という一語しかない場合、戦争中の日本商人は仏頂面に客を睨めまわしてその言葉を云い、終戦後の今日はモミ手をしてニコヤカにそれを言うであろう。
敬語の代りにモミ手とニコヤカがあるわけで、そこに実質的な何らの変りもありはせぬ。
日本商人の敬語が悪いというなら、モミ手もニコヤカも悪いというだけのことである。
もしも敬語というものがなく、「汝何を吾に欲するや」という一語しかない場合、戦争中の日本商人は仏頂面に客を睨めまわしてその言葉を云い、終戦後の今日はモミ手をしてニコヤカにそれを言うであろう。
敬語の代りにモミ手とニコヤカがあるわけで、そこに実質的な何らの変りもありはせぬ。
日本商人の敬語が悪いというなら、モミ手もニコヤカも悪いというだけのことである。