男は、白札がヨメもらいたし、赤札がムコに行きたし、だそうだから、じゃア、赤札をつけなさい、と私が入れ智恵したら、ボク、両方ぶらさげて行きます、エヘエヘと高木青年は答えた。
サロンには入江といって、これも脳味噌がよほど定量とかけはなれた人物がいて、これに集団見合出場の企劃が知れると、志願のあげく、亢奮、風雲をまき起す憂があって、企劃をヒミツにしてあるそうだ。
高木青年は編輯長のお見立てに気をよくして、なんとなく顔をあからめたり、モジモジしたり、エヘエヘと笑ったり、妖しい気分になっている様子であった。