隠岐和一を訪ね、彼から部屋を探してもらつて、孤独の中で小説を書いてみようと決意したのである。
その晩私は隠岐に招待されて祇園のお茶屋で酒をのんだ。
祇園の舞妓といふものを見るためであつたが、三十六人だかの舞妓がゐるうち二十何人だか次々に見せてもらつたが、可愛いゝのは言葉ばかりで、顔も美しいとは思はれず変にコマッチャクれてゐるばかり、話といへば林長二郎だのターキーのこと、伝統的な教養といふものを何も見出すことができない。
隠岐和一を訪ね、彼から部屋を探してもらつて、孤独の中で小説を書いてみようと決意したのである。
その晩私は隠岐に招待されて祇園のお茶屋で酒をのんだ。
祇園の舞妓といふものを見るためであつたが、三十六人だかの舞妓がゐるうち二十何人だか次々に見せてもらつたが、可愛いゝのは言葉ばかりで、顔も美しいとは思はれず変にコマッチャクれてゐるばかり、話といへば林長二郎だのターキーのこと、伝統的な教養といふものを何も見出すことができない。