夏目漱石 『虞美人草』 濃い紫の絹紐に、怒をあつめて、幌を潜るときに颯とふるわしたクレオパトラは、突然と玄関に飛び上がった。 「二十五分」 と宗近君が云い切らぬうちに、怒の権化は、辱しめられたる女王のごとく、書斎の真中に突っ立った。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア