第二乙だから平時でもまだ兵役の義務はあるので、それに私の地方の兵隊は辛抱づよくて日本でも優秀な部隊だといふ話であるから、私も、もう、兵隊にとられることは免れがたい宿命だと観念せざるを得なかつた。
そこで私の工夫の第一条は、兵隊になつてなるべく死なゝい工夫、といふので、然し、最初に申上げておかねばならぬことは、終戦後みんな急に友好的に太平楽になつて、人道だの敵を愛せなどと云ふけれども、何と云つても戦争本来の性格は殺したり殺されたりすることなので、敵と味方が突貫!
といつてぶつかつて、そこでヤアといつて握手したなどゝいふことは決してない。