ちやうど大詔奉戴日といふ禁酒の日だから仕方がない、こゝならいつでも酒があるといふ親類の病院で酒を強奪して、海へ行き、無理矢理浜の茶屋へあがつて酒は悪いがブドウ酒ならよからうとブドウ酒もだしてもらつて酒をのんだ。
そのとき、まだいくらか明るさが残り、西日の沈む彼方にやがて闇へ溶けようとする佐渡が見えた。
私が村山臥龍先生に就いて熱弁を弄したのは云ふまでもない。
ちやうど大詔奉戴日といふ禁酒の日だから仕方がない、こゝならいつでも酒があるといふ親類の病院で酒を強奪して、海へ行き、無理矢理浜の茶屋へあがつて酒は悪いがブドウ酒ならよからうとブドウ酒もだしてもらつて酒をのんだ。
そのとき、まだいくらか明るさが残り、西日の沈む彼方にやがて闇へ溶けようとする佐渡が見えた。
私が村山臥龍先生に就いて熱弁を弄したのは云ふまでもない。