それでもいくらか手をうごかして水を掻いて、痛む鋭さをヂッとこらへて愉快を覚えるぐらゐの多少のゆとりはあるので、もうちよつと、もうちよつとの間と歯をくひしばつて腹の五臓の底の底まで冷えてくる鋭さを五分間ぐらゐ我慢してゐる。
それはたしかに慣れると爽快なものなのだ。
そして私はいつもの通り悠々と立上つて湯ぶねをまたいで出たのだが、そのとき少しふら/\した。
それでもいくらか手をうごかして水を掻いて、痛む鋭さをヂッとこらへて愉快を覚えるぐらゐの多少のゆとりはあるので、もうちよつと、もうちよつとの間と歯をくひしばつて腹の五臓の底の底まで冷えてくる鋭さを五分間ぐらゐ我慢してゐる。
それはたしかに慣れると爽快なものなのだ。
そして私はいつもの通り悠々と立上つて湯ぶねをまたいで出たのだが、そのとき少しふら/\した。