すると呆れたことには隣組の面々が私の意見に反対で、この燃料の不足の時に、それだけの木材は壕よりも燃料に廻した方がいゝ、といふ。
私は自分だけが特別生命の危険を怖れてゐるやうで切なかつたが、後日爆撃が始まつてみるとさうではないので、ふだん用意のない人ほど現実の恐怖に直面するとふるへあがつてしまふ。
彼等の強いのは知らないからで、無知のせゐで、いつたん知ると恐怖に対するとりみだしただらしなさは論外だ。
すると呆れたことには隣組の面々が私の意見に反対で、この燃料の不足の時に、それだけの木材は壕よりも燃料に廻した方がいゝ、といふ。
私は自分だけが特別生命の危険を怖れてゐるやうで切なかつたが、後日爆撃が始まつてみるとさうではないので、ふだん用意のない人ほど現実の恐怖に直面するとふるへあがつてしまふ。
彼等の強いのは知らないからで、無知のせゐで、いつたん知ると恐怖に対するとりみだしただらしなさは論外だ。