夏目漱石 『虞美人草』 ぐるぐると両蓋の縁を巻いて、黄金の光を五分ごとに曲折する真中に、柘榴珠が、へしゃげた蓋の眼のごとく乗っている。 逆に立てたのは二枚折の銀屏である。 一面に冴え返る月の色の方六尺のなかに、会釈もなく緑青を使って、柔婉なる茎を乱るるばかりに描いた。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア