十五分だけ自分と語る時間を許せと言ふのだ。
私たちは喫茶店へはいつた。
彼の語つたことは、然し、彼自身の心境だけで、傍観者以外であり得ない無気力、マルキストにもなれなければエピキュリアンにもなり得ない、安サラリイマンの汲々たる生活苦が骨の髄まで沁みついた切なさに就てゞあつた。
十五分だけ自分と語る時間を許せと言ふのだ。
私たちは喫茶店へはいつた。
彼の語つたことは、然し、彼自身の心境だけで、傍観者以外であり得ない無気力、マルキストにもなれなければエピキュリアンにもなり得ない、安サラリイマンの汲々たる生活苦が骨の髄まで沁みついた切なさに就てゞあつた。