茗荷谷の坂の中途に当るくらいな所に赤い鮮かな火が見える。
前から見えていたのか顔をあげる途端に見えだしたのか判然しないが、とにかく雨を透してよく見える。
あるいは屋敷の門口に立ててある瓦斯灯ではないかと思って見ていると、その火がゆらりゆらりと盆灯籠の秋風に揺られる具合に動いた。
茗荷谷の坂の中途に当るくらいな所に赤い鮮かな火が見える。
前から見えていたのか顔をあげる途端に見えだしたのか判然しないが、とにかく雨を透してよく見える。
あるいは屋敷の門口に立ててある瓦斯灯ではないかと思って見ていると、その火がゆらりゆらりと盆灯籠の秋風に揺られる具合に動いた。