なぜなら、北海道新聞の若園清太郎が顔をきかせて私に二杯分のウヰスキーをよけい飲ませる算段をしてくれるからであつたが、するとこの行列に必ず石川淳がゐたものだ。
彼は麻布の警防団で背中に鉄カブトをぶらさげてションボリ列んでゐるのだが、ところがこのウヰスキーといふ奴が、今だつたらとても飲める代物ではない。
鼻をつまみ息を殺して一息でのむ。
なぜなら、北海道新聞の若園清太郎が顔をきかせて私に二杯分のウヰスキーをよけい飲ませる算段をしてくれるからであつたが、するとこの行列に必ず石川淳がゐたものだ。
彼は麻布の警防団で背中に鉄カブトをぶらさげてションボリ列んでゐるのだが、ところがこのウヰスキーといふ奴が、今だつたらとても飲める代物ではない。
鼻をつまみ息を殺して一息でのむ。