喉を焼く痛さ熱さ、そして臭さ。
国民酒場の配給品だからともかく生命は大丈夫と我慢して酔ひたいまぎれに飲んではゐたが、今だつたら、生命は大丈夫です、と保証づきで持つてこられても、とても飲む気にはならないであらう。
ともかくこの原料難、製造技術の貧困、素人製品の横行時代でも、味覚は多少づゝは上昇し、とりもどされ、復興されつゝあることは事実で、大戦争、大敗北の直後の事情として、アルコールに関する世界は、必ずしも絶望ではない。
喉を焼く痛さ熱さ、そして臭さ。
国民酒場の配給品だからともかく生命は大丈夫と我慢して酔ひたいまぎれに飲んではゐたが、今だつたら、生命は大丈夫です、と保証づきで持つてこられても、とても飲む気にはならないであらう。
ともかくこの原料難、製造技術の貧困、素人製品の横行時代でも、味覚は多少づゝは上昇し、とりもどされ、復興されつゝあることは事実で、大戦争、大敗北の直後の事情として、アルコールに関する世界は、必ずしも絶望ではない。