夜の零時といふ頃には、恐らく運命のサイコロすでに定まり、人力による転換の余地もなかつたから、エキサイトせず、木村名人がコマを投じた時、その時に至つてこと新しく勝利を自覚するに及ばなかつたのだらう。
然し、私にとつては将棋そのもののコマの動きが問題ではなかつた。
それは見てゐて、元々私に分りやしない。
夜の零時といふ頃には、恐らく運命のサイコロすでに定まり、人力による転換の余地もなかつたから、エキサイトせず、木村名人がコマを投じた時、その時に至つてこと新しく勝利を自覚するに及ばなかつたのだらう。
然し、私にとつては将棋そのもののコマの動きが問題ではなかつた。
それは見てゐて、元々私に分りやしない。