坂口安吾 『散る日本』 往年木村名人が覇気横溢のころ双葉山を評して、将棋は序盤に負けると勝負に負ける。 序盤に位を制することが名人横綱たる技術でもあるのだから、敵の声に立ち上るのは解せない、と言つた。 この心構へを名人はすでに自ら見失ひ、自ら逆に双葉山の愚に化してゐた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア