犯罪は探偵小説の専売特許ではない、文学が人間の問題として自ら犯罪にのびるのに比べて、探偵小説は、犯罪というものが人間の好奇心をひく、そういう俗な好奇心との取引から自然に専門的なジャンルに生育したもので、本来好奇心に訴えるたのしいものであるべきで、もとよりそれが同時に芸術であって悪かろう筈のものでもない。
木々氏は芸術と云うけれども、私は別の意味で、文章の練達が欲しいと思う。
文学のジャンルの種々ある中で、探偵小説の文章が一般に最も稚拙だ。
犯罪は探偵小説の専売特許ではない、文学が人間の問題として自ら犯罪にのびるのに比べて、探偵小説は、犯罪というものが人間の好奇心をひく、そういう俗な好奇心との取引から自然に専門的なジャンルに生育したもので、本来好奇心に訴えるたのしいものであるべきで、もとよりそれが同時に芸術であって悪かろう筈のものでもない。
木々氏は芸術と云うけれども、私は別の意味で、文章の練達が欲しいと思う。
文学のジャンルの種々ある中で、探偵小説の文章が一般に最も稚拙だ。