この忠言は彼をかなり発奮させ、二三度勝って気を良くしたが、その次の相撲で、例のシマッタ、そこで一気に不利になり、いつもならもうダメなところで私の忠告がきいたのか、思いもよらず立直って、とうとう五分の体勢まで押し返したから、すばらしい、エッちゃんとうとう悟りをひらいて、もう、こうなれば勝てると思ったのに阿修羅の怪力大勇猛心で立直りながら急にそこから気がぬけたようにズルズルと負けてしまった。
そしてそれからまた元のモクアミ、自信を失っただけ、却っていけないようなものだった。
「どうしてあそこで気がぬけたの。