二十世紀の私はラクロの如くに私の作品に「反良俗の弁」を書くほどの含羞はすでに無い。
それは恐らくラクロの方が私以上に「良俗」に就て侮蔑的であつたせゐだと私は思ふ。
「現代の世相」と云ひ、良俗を時代的な意味に解したラクロに比べれば、私は人間性を無限なるものに解すると同様に、良俗をも無限なるものに解してゐる。
二十世紀の私はラクロの如くに私の作品に「反良俗の弁」を書くほどの含羞はすでに無い。
それは恐らくラクロの方が私以上に「良俗」に就て侮蔑的であつたせゐだと私は思ふ。
「現代の世相」と云ひ、良俗を時代的な意味に解したラクロに比べれば、私は人間性を無限なるものに解すると同様に、良俗をも無限なるものに解してゐる。