坂口安吾 『わが血を追ふ人々』 レシイナは彼の妻でありヒエロニモ四郎の姉であつた。 その瞬時の眼は最も陰惨な心の窓だ。 尊貴なる福音の使者たる人にこのやうな眼が有りうるものかと小左衛門は我目を疑る始末であつたが、思へば男の魂は二元で、この陰惨な眼が彼の偽らぬ本性である。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア