坂口安吾 『わが血を追ふ人々』 彼らは大垣の宿をでゝ、南宮山を眺めながら関ヶ原を歩いてゐた。 たゞこの古戦場を見るために帰りの旅に陸路を選んだ甚兵衛は感無量であつた。 小西行長の祐筆の家に生れた彼は幼少のため関ヶ原の合戦に参加せず、故郷の宇土で主家の没落を迎へた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア