彼はポケットのアルコールの瓶を探したが、上衣を脱ぎすてたことに気がつくと、上衣、々々、信助はゐないか、たのむ。
然し、信助はすでにそのアルコールを左手に、右手には目盛のコップを握つて、これも一方の羽目板にもたれて、戦闘などには目もくれず飲みしれてゐた。
彼はもう四辺の騒音も耳にとゞかず、羽目板にもたれてゐても足がふらつき、右に左にフラ/\ゆれてゐるのであつた。
彼はポケットのアルコールの瓶を探したが、上衣を脱ぎすてたことに気がつくと、上衣、々々、信助はゐないか、たのむ。
然し、信助はすでにそのアルコールを左手に、右手には目盛のコップを握つて、これも一方の羽目板にもたれて、戦闘などには目もくれず飲みしれてゐた。
彼はもう四辺の騒音も耳にとゞかず、羽目板にもたれてゐても足がふらつき、右に左にフラ/\ゆれてゐるのであつた。