坂口安吾 『処女作前後の思ひ出』 夜中に便所へ降りたんだ、そしたらね、下の座敷の鴨居の下をお婆さんが歩いてゐるんだ。 大きな肩のガッシリした角力のやうなお婆さんで、そのくせ跫音がないんだぜ、おまけに一人かと思つたら、二人ゐるんだ。 長島萃は腹をかかへて笑ひだす。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア