私が二つ目の小説「風博士」を書いたときに牧野信一が文藝春秋で激賞してくれた。
三ツ目の「黒谷村」、を書いたとき、文藝春秋の新人号へ書かされることになり、〆切の期日までに五日しかなかつたが、之は多分急に話がきまつたのであらう。
そのとき牧野信一から会ひたいといふ手紙が来て、大森の山王にあつた彼の家へ訪ねて行つたが、そのとき彼が君に会つてみて安心した、玄関を上つてくるといきなりポカリと俺をなぐるやうな奴が来るんぢやないかと女房と話をして脅えてゐたのだ、と言つた。
私が二つ目の小説「風博士」を書いたときに牧野信一が文藝春秋で激賞してくれた。
三ツ目の「黒谷村」、を書いたとき、文藝春秋の新人号へ書かされることになり、〆切の期日までに五日しかなかつたが、之は多分急に話がきまつたのであらう。
そのとき牧野信一から会ひたいといふ手紙が来て、大森の山王にあつた彼の家へ訪ねて行つたが、そのとき彼が君に会つてみて安心した、玄関を上つてくるといきなりポカリと俺をなぐるやうな奴が来るんぢやないかと女房と話をして脅えてゐたのだ、と言つた。