二人をつなぐ魂の糸はもはや一つも見当らず、太平はキミ子の肉体を貪るやうに愛撫して、牝犬を追ふ牡犬のやうな自分の姿を感じてゐた。
キミ子の肉体すらもすでに他所々々しかつたが、太平は芥溜をあさる犬のやうに掻きわけて美食をあさり、他所々々しさも鬼の目も顧慮しなかつた。
陰鬱な狂つた情慾があるだけだつた。
二人をつなぐ魂の糸はもはや一つも見当らず、太平はキミ子の肉体を貪るやうに愛撫して、牝犬を追ふ牡犬のやうな自分の姿を感じてゐた。
キミ子の肉体すらもすでに他所々々しかつたが、太平は芥溜をあさる犬のやうに掻きわけて美食をあさり、他所々々しさも鬼の目も顧慮しなかつた。
陰鬱な狂つた情慾があるだけだつた。