坂口安吾 『女体』 素子の貪慾をみたし得るものは谷村の「すべて」であつた。 谷村の痩せた額に噴きあがる疲労の汗も、つきせぬ愛の泉のやうになつかしく、いたはり拭ふ素子であつた。 谷村は人並の労働の五分の一にも堪へ得ないわが痩せた肉体に就て考へる。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア