しかし彼の待ち設けた冒険談はこれで一頓挫を来したも同然なので、一人自分の室に引取ろうとすると、森本は「どうもすみません、御苦労様でした」と云いながら、また後から敬太郎について来た。
そうして先刻まで自分の坐っていた座蒲団の上に、きちんと膝を折って、
「じゃいよいよ世界に類のない呑気生活の御話でも始めますかな」と云った。
しかし彼の待ち設けた冒険談はこれで一頓挫を来したも同然なので、一人自分の室に引取ろうとすると、森本は「どうもすみません、御苦労様でした」と云いながら、また後から敬太郎について来た。
そうして先刻まで自分の坐っていた座蒲団の上に、きちんと膝を折って、
「じゃいよいよ世界に類のない呑気生活の御話でも始めますかな」と云った。