天幕の中へは熊笹の葉と小枝を山のように積んで、その上に疲れた身体を埋めぬばかりに投げかけるのが例であるが、時には外へ出て焚火をして、大きな熊を眼の前に見る事もあった。
虫が多いので蚊帳は始終釣っていた。
ある時その蚊帳を担いで谷川へ下りて、何とかいう川魚を掬って帰ったら、その晩から蚊帳が急に腥さくなって困った。
天幕の中へは熊笹の葉と小枝を山のように積んで、その上に疲れた身体を埋めぬばかりに投げかけるのが例であるが、時には外へ出て焚火をして、大きな熊を眼の前に見る事もあった。
虫が多いので蚊帳は始終釣っていた。
ある時その蚊帳を担いで谷川へ下りて、何とかいう川魚を掬って帰ったら、その晩から蚊帳が急に腥さくなって困った。