藤原一門の対立の如きものもあり、九条兼実の如く頼朝から関白氏の長者を貰つて、頼朝に天下の実権を引渡すやうな、いつの世にも絶えまのないエゴイストの存在が巧みに利用せられてゐるのである。
家康の場合は先づ根本が違つてゐて、豊臣徳川は同一線上に並立するものであり、朝廷と武家といふぐあひに虚名を与へて実をとるといふことができない。
亡ぼすか、さもなければ四五十万石を与へて自分の家来にするか、どつちみちその一方が名も実権も共にとらざるを得なかつた。
藤原一門の対立の如きものもあり、九条兼実の如く頼朝から関白氏の長者を貰つて、頼朝に天下の実権を引渡すやうな、いつの世にも絶えまのないエゴイストの存在が巧みに利用せられてゐるのである。
家康の場合は先づ根本が違つてゐて、豊臣徳川は同一線上に並立するものであり、朝廷と武家といふぐあひに虚名を与へて実をとるといふことができない。
亡ぼすか、さもなければ四五十万石を与へて自分の家来にするか、どつちみちその一方が名も実権も共にとらざるを得なかつた。