前田利家といふ人は、秀吉が木下藤吉郎といふ足軽時代からの親友で、その頃から女房をとりもつたりとりもたれたりの間柄。
ともども出世して友情に変りはないが、同時に正義のためには友情とても容赦はしないといふのが利家で、彼は正義派だ。
その正義とは義であり忠であり、これ又秘密外交陰謀政治の当時には異例で、秀吉の天下になつてのちは豊臣家といふものを日本の中心と心得、自分の天下といふやうな野心はもたない。
前田利家といふ人は、秀吉が木下藤吉郎といふ足軽時代からの親友で、その頃から女房をとりもつたりとりもたれたりの間柄。
ともども出世して友情に変りはないが、同時に正義のためには友情とても容赦はしないといふのが利家で、彼は正義派だ。
その正義とは義であり忠であり、これ又秘密外交陰謀政治の当時には異例で、秀吉の天下になつてのちは豊臣家といふものを日本の中心と心得、自分の天下といふやうな野心はもたない。