しかしながら、幼少年期の数奇な運命を規定した一つの原理、原理といふ言葉は異様な用法に見えるかも知れないけれども、幼少の家康にとつて、それは恰も原理の如きものであつたと思はれる。
なぜなら少年にとつては最も強烈な印象、強烈な信仰が原理なのであり、それは家康にとつて最も強烈な印象であり信仰に外ならなかつたからである。
その原理とは、父は自分をすてても同盟に忠実であつた、といふ正義である。
しかしながら、幼少年期の数奇な運命を規定した一つの原理、原理といふ言葉は異様な用法に見えるかも知れないけれども、幼少の家康にとつて、それは恰も原理の如きものであつたと思はれる。
なぜなら少年にとつては最も強烈な印象、強烈な信仰が原理なのであり、それは家康にとつて最も強烈な印象であり信仰に外ならなかつたからである。
その原理とは、父は自分をすてても同盟に忠実であつた、といふ正義である。