このままいつ死んでもそれでよし、さういふ肚の非常にハッキリした家康で、さういふ太々しい処世の骨があつたから、野心家のやうにあくせくしないが、底の知れないやうなところがある。
それで古狸などと思はれるが、根は律儀で、ただいつ死んでもいいといふ度胸の生みだした怪物的な影がにじんでゐるだけである。
いつ死んでもいいといふ最後の度胸はすわつてゐたが、平常の家康はお人好しで、小心な男であつた。
このままいつ死んでもそれでよし、さういふ肚の非常にハッキリした家康で、さういふ太々しい処世の骨があつたから、野心家のやうにあくせくしないが、底の知れないやうなところがある。
それで古狸などと思はれるが、根は律儀で、ただいつ死んでもいいといふ度胸の生みだした怪物的な影がにじんでゐるだけである。
いつ死んでもいいといふ最後の度胸はすわつてゐたが、平常の家康はお人好しで、小心な男であつた。