坂口安吾 『母の上京』 その魂はこの現世にはもはや実在しないものだ。 歌舞伎の舞台の上にだけ実在してゐる魂で、主のために忠をつくし、情のために義をつくし、あらゆる痛苦と汚辱を忍んで胸の純潔をまもりぬく焔のやうな魂であつた。 オコノミ焼の主婦は近頃はもう慎みがない。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア