坂口安吾 『母の上京』 夏川はその言葉も忘れてはゐなかつた。 だが、堕ちかけた魂は所詮堕ちきるところまで行きつかざるを得なかつたであらう。 彼の魂はとつくの昔にそこまで堕ちてゐたのであるが、外形だけが宙ぶらりんにとまつてゐたといふだけで、さうなることが自然であつた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア