坂口安吾 『母の上京』 何も見えないし、そして喋らずにもゐられるからだ。 苦しいのはヒロシと三人食事の時やお茶を飲んだりする時で、このときの婆アさんはハッキリ見えるばかりではない。 情慾のみたされてゐる自らをさもさも得意に、ヒロシをからかひ、苦しめはじめる。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア