坂口安吾 『母の上京』 とヒロシが言つたが、もう駄目だ。 威勢よく繰りださうといふので、後始末をオカミサンにまかせて、これより一軒づゝ、軒並みに蒲鉾小屋の巡礼が始まる。 思念どころか呂律すらもすでにないので、ヒロシも観念して、たゞ影の形に添ふ如く悄々とついてくる。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア