坂口安吾 『母の上京』 田舎から汽車にゆられてきた旅行用のモンペ姿で、白髪の姿をあらはしたのである。 夏川ははだかのヒロシを軽々と担ぐやうに抱きあげて、母の姿に面した。 彼の顔は泣き顔だか、笑ひ顔だか、多分誰にも見当のつかないだらう表情がこはゞりついてゐたのである。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア