私のやうに諦めよく、楽天的な人間といふものは、凡そタノモシサといふものが微塵もないので、たよりないこと夥しく、つまり私は祖国と共にアッサリと亡びることを覚悟したが、死ぬまでは酒でも飲んで碁を打つてゐる考へなので、祖国の急に馳せつけるなどゝいふ心掛けは全くなかつた。
その代り、共に亡びることも憎んでをらず、第一、てんで戦争を呪つてゐなかつた。
呪ふどころか、生れて以来始めての壮大な見世物のつもりで、まつたく見とれて、面白がつてゐたのであつた。
私のやうに諦めよく、楽天的な人間といふものは、凡そタノモシサといふものが微塵もないので、たよりないこと夥しく、つまり私は祖国と共にアッサリと亡びることを覚悟したが、死ぬまでは酒でも飲んで碁を打つてゐる考へなので、祖国の急に馳せつけるなどゝいふ心掛けは全くなかつた。
その代り、共に亡びることも憎んでをらず、第一、てんで戦争を呪つてゐなかつた。
呪ふどころか、生れて以来始めての壮大な見世物のつもりで、まつたく見とれて、面白がつてゐたのであつた。