まもなく私は弁当仕出屋の二階へ引越した。
そこでは一日の食費が二十五銭で、酒が一本十二銭で、私は少しも歩かずに食つて酔つ払つて、ねむつて、一ヶ月二十円ぐらゐで生きてゐられるのである。
私が満々たる自信をもつて仕事に精根つくしてゐたのは約二ヶ月で、六百枚ほど出来上り、あと百枚か百五十枚で終るところで私の自信は根こそぎ失はれてゐた。
まもなく私は弁当仕出屋の二階へ引越した。
そこでは一日の食費が二十五銭で、酒が一本十二銭で、私は少しも歩かずに食つて酔つ払つて、ねむつて、一ヶ月二十円ぐらゐで生きてゐられるのである。
私が満々たる自信をもつて仕事に精根つくしてゐたのは約二ヶ月で、六百枚ほど出来上り、あと百枚か百五十枚で終るところで私の自信は根こそぎ失はれてゐた。