家康落目の時で、実質主義の大達人もこの時ばかりは青年の如くふてくされた。
秀吉のうながす上洛に応ぜず、攻めるなら来い、蹴ちらしてやる、ヤケを起して目算も立てぬ、どうともなれ、と命をはつて、自負、血気、壮んなること甚だしい。
連日野に山に狩りくらして秀吉の使者を迎へて野原のまんなかで応接、信長公存命のころ上洛して名所旧蹟みんな見たから都見物の慾もないね。
家康落目の時で、実質主義の大達人もこの時ばかりは青年の如くふてくされた。
秀吉のうながす上洛に応ぜず、攻めるなら来い、蹴ちらしてやる、ヤケを起して目算も立てぬ、どうともなれ、と命をはつて、自負、血気、壮んなること甚だしい。
連日野に山に狩りくらして秀吉の使者を迎へて野原のまんなかで応接、信長公存命のころ上洛して名所旧蹟みんな見たから都見物の慾もないね。