大将が雑兵を助けてどうなさる、目に涙をため、家康の馬の轡を浜松の方にグイと向けて、槍の柄で力一杯馬の尻を殴りつけ、追ひせまる敵を突き落して討死をとげた。
逃げる家康は総勢五騎であつた。
敵が後にせまるたびに、自ら馬上にふりむいて、弓によつて打ち落した。
大将が雑兵を助けてどうなさる、目に涙をため、家康の馬の轡を浜松の方にグイと向けて、槍の柄で力一杯馬の尻を殴りつけ、追ひせまる敵を突き落して討死をとげた。
逃げる家康は総勢五騎であつた。
敵が後にせまるたびに、自ら馬上にふりむいて、弓によつて打ち落した。