如水の熱弁真情あふれ、和談の使者の口上を遠く外れて惻々たるものがあるから、かねて和平の心が動いてゐた氏政は思はず厚情にホロリとした。
そこで日光一文字の銘刀と東鑑一部を贈つて厚く労をねぎらひ、その日は即答をさけて、如水を帰した。
この報告をうけた秀吉は大いに喜び、如水の言ふまゝに、武蔵、相模、伊豆三国の領有を許す旨を誓紙に書いて直判を捺した。
如水の熱弁真情あふれ、和談の使者の口上を遠く外れて惻々たるものがあるから、かねて和平の心が動いてゐた氏政は思はず厚情にホロリとした。
そこで日光一文字の銘刀と東鑑一部を贈つて厚く労をねぎらひ、その日は即答をさけて、如水を帰した。
この報告をうけた秀吉は大いに喜び、如水の言ふまゝに、武蔵、相模、伊豆三国の領有を許す旨を誓紙に書いて直判を捺した。