たかゞ碁に打ち耽つて来客を待たしたといふ、よしんば厭味の表現にしても、子供の喧嘩のやうなたあいもない話であるから、自分が頭を掻いて笑つてしまへばそれで済むと秀吉は思つてゐた。
ところが、さうは行かぬ。
この小さな子供の喧嘩に朝鮮遠征それ自体の大きな矛盾が凝縮されてゐたのであつたが、秀吉は之に気付かぬ。
たかゞ碁に打ち耽つて来客を待たしたといふ、よしんば厭味の表現にしても、子供の喧嘩のやうなたあいもない話であるから、自分が頭を掻いて笑つてしまへばそれで済むと秀吉は思つてゐた。
ところが、さうは行かぬ。
この小さな子供の喧嘩に朝鮮遠征それ自体の大きな矛盾が凝縮されてゐたのであつたが、秀吉は之に気付かぬ。