坂口安吾 『二流の人』 この増上慢の根柢には科学性が欠けてゐた。 彼はさしたる用意もなく、日本平定の余勢だけで大明遠征にとりかゝつた。 人には出来ぬ、然し俺には出来るといふ信念だけがその根柢であつたから、彼に向つて直接苦言を呈する手段がなかつたのである。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア