年歯二十余、義理と野心を一身に負ひ死を賭けて単身小寺の城中に乗りこんだ如水ではなかつたか。
そして土牢にこめられ執拗なる皮膚病とチンバをみやげに生きて返つた彼ではないか。
その皮膚病とチンバは今も彼の身にその青春の日の栄光をきざみ残してゐるのであるが、彼の心は昔日の殻を負ふてゐるだけだ。
年歯二十余、義理と野心を一身に負ひ死を賭けて単身小寺の城中に乗りこんだ如水ではなかつたか。
そして土牢にこめられ執拗なる皮膚病とチンバをみやげに生きて返つた彼ではないか。
その皮膚病とチンバは今も彼の身にその青春の日の栄光をきざみ残してゐるのであるが、彼の心は昔日の殻を負ふてゐるだけだ。