大乱これより起るべし。
如水は忽ちかく観じて、長政に全軍をさづけ、大事起らばためらうことなく家康に附して存分の働きを怠るなと言ひ含め、お膳立はできたと九州中津へ引上げる。
けれども秘密の早船を仕立て、大坂、備後鞆、周防上の関の三ヶ所に備へを設け、京坂の風雲は三日の後に如水の耳にとゞく仕組み。
大乱これより起るべし。
如水は忽ちかく観じて、長政に全軍をさづけ、大事起らばためらうことなく家康に附して存分の働きを怠るなと言ひ含め、お膳立はできたと九州中津へ引上げる。
けれども秘密の早船を仕立て、大坂、備後鞆、周防上の関の三ヶ所に備へを設け、京坂の風雲は三日の後に如水の耳にとゞく仕組み。