石川淳だの太宰治というヒロポン型の先生がヒロポンを用いておらず、荒正人だの私のようなのがヒロポンを濫用しているのは、はなはだしくスタイルを裏切るものだから、私もヒロポンはやめたいと思っているのだが、近ごろは万事スタイルの混乱時代で、先日代々木の街頭で、おれがこの道を歩いているとだれでも共産党だと思うだろうな、と言ったら、友人のいわく、さにあらず、共産党はみんなオシャレだよ。
とても、身だしなみがいゝんだ、という話で、私みたいのボロ洋服、頭髪ボウボウは共産党にもしてくれない。
よってヒロポンを飲み、スタイル混乱期のおつきあいをしているような次第なのである。